オンライン英会話を活用するとき、メインになる講師としてフィリピン人が該当します。他の国籍の講師を選ぶことはできますが、格安のオンライン英会話ではフィリピン人講師の人数が多く、どうしてもフィリピン人を選ぶ機会が多くなってしまうのです。

私についても、オンライン英会話を利用するときはフィリピン人講師を利用する機会が多いです。

そうしたとき、気になる点として「フィリピン人の発音は問題ないのか」「きちんと教えてくれるのか」などの疑問が浮かびます。

もちろん、フィリピン人は講師として問題ありません。ただ、フィリピン人ならではの特徴もあります。ここでは、フィリピンの先生と英会話レッスンを受けるときに考えるべきことを確認していきます。

なぜフィリピンかは歴史を見れば分かる

アジアの中でも、英語が通じる国はいくつか存在します。以下のような国では、多くの人が英語を日常的に扱えるようになっています。

  • フィリピン
  • シンガポール
  • 香港
  • マレーシア

これらの国では、過去にイギリスやアメリカの植民地だったという共通点があります。そうしたとき、フィリピンは1898年からアメリカの植民地です。第二次世界大戦のとき、一時的に日本の植民地になったことはあるものの、その前はずっとアメリカが支配していました。

そのため英語教育が盛んというよりも、植民地であったために強制的に英語での会話が必要でした。そのためフィリピンでは英語が公用語となっており、アメリカ式の英語がいまでも話されています。

あくまでも第二言語のフィリピン

もちろん英語が公用語とはいっても、フィリピンでは英語はあくまでも第二言語になります。最も話されている言葉はタガログ語であり、英語ではありません。

ただ、フィリピン人にとって英語が第二言語というのは、私たち日本人が英語を学ぶときに非常に有利になります。

フィリピンでは、小学生のときから学校では英語での授業になります。そのため、子供のころから聞き流すだけで自然と話せるようになったわけではないのです。つまり必要に迫られて英語を学ぶようになり、ある程度の年齢になった後に英語を習得したわけです。

そのため、どのようにして英語を学べばいいのか」日本人に対して教えることができます。ネイティブだと英文法についてまったく理解(意識)していませんが、フィリピン人講師であれば文法を含めてアドバイスしてくれるのです。

ちなみに以下は、オンライン英会話でフィリピン人講師を利用し、文法学習したときの様子です。

第二言語で英語を話す講師というと、「英語を学ぶときに大丈夫か」など心配になってしまいます。ただ、第二言語の講師だからこそ、日本人にとって最適なのです。特に初心者であるほど、早口でネイティブに話されるより、第二言語の講師のほうがいいです。

参考までに、フィリピン人であっても教育を受けられない人では英語を話せない人がいます。これは、あくまでもフィリピンでは英語が第二言語だからだといえます。

ネイティブに比べて発音・訛りは問題ない

しかし、どうしても心配になる点として発音があります。「同じように英語を学ぶのであれば、発音の問題ない講師に学びたい」と考えるのは当然です。

そうしたとき、アメリカ英語を活用するフィリピンであるため、発音については基本的に問題ありません。フィリピン人の英語力は非常に高いのです。事実、多くのアメリカ企業はコールセンターをフィリピンに置きます。これは、それだけコールセンターの経費を削減できるからです。

またネイティブからの問い合わせをフィリピン人が受けるわけですが、発音が問題ないからこそ多くの企業がコールセンター設置でフィリピンを採用するのです。

コールセンターに電話するネイティブは、相手がフィリピン人だと知らない状態で電話をかけ、それにフィリピン人が対応することになります。フィリピン人というのは、それだけの英語力を備えていると考えましょう。

またオンライン英会話では基本的に「大学へ通っていて高学歴」「留学経験がある」「コールセンターで英語漬けの毎日を送っていた」などの人が講師として採用されます。例えば以下のフィリピン人であれば、「教育学部で英語を専攻していた」「公立学校で英語を教えていた」などの経歴がプロフィールに記されています。

こうした人材がオンライン英会話の講師になるため、発音を含めて英語を学ぶときに心配になる必要はありません。

もちろんネイティブであれば、語彙力があり多くの表現を理解しています。そういう視点で見ると、さすがにネイティブに比べると劣るのは必然だといえます。

ただ、これは日本人が英語を学ぶときも同じです。日本人がネイティブと完全に同じ発音を大人になって身に着けるのは不可能です。そうしたとき、第二言語として英語で話す中でも、高いレベルを実現できているのがフィリピン人だといえます。

・訛りは人による

しかし当然ながら、フィリピン人講師とはいってもネイティブ並みの発音をする人がいれば、訛りの強い人もいます。これについては、人によってバラバラだと考えるようにしましょう。

実際のところ、同じ日本人であっても九州や東北の地方に行けば訛りが強くなります。日本人でさえ、人によって発音やアクセントが違うことを考えると、フィリピンで人によって訛りが異なるのは当然だと考えましょう。

また、講師としてのレベルについても人によって異なります。そのため、いろんな講師を受講してみて、優れた先生のみを残していくのが正しい講師の選択法になります。

時給が低く、時差がほぼないフィリピン

また、オンライン英会話は非常に値段が安いです。毎日のレッスンを選択したとしても月5,000~6,000円ほどの金額になります。

通常だと、英語を学ぶのは異常なほど高額になります。例えば、以下は日本で広く展開している英会話スクールの料金です。

一般的に英会話スクールでは1回のレッスンで7,000円ほどになります。そのため値段が非常に高く、実際のところ長く続けられないのが実情です。

ただ、オンライン英会話では毎日の受講でも月5,000~6,000円です。これは、フィリピンでの物価水準が低いことが関係しています。低い時給水準でも問題ないため、安い金額で受講できるのです。

また日本とフィリピンでは時差が1時間ほどしかありません。これも、フィリピン人講師がオンライン英会話で多い理由となっています。多くの日本人が起きている時間に、フィリピン人も起きているので問題なく受講できるのです。

・オンライン英会話によっては時間に制限がある

なお、日本とフィリピンの時差が同じというのはメリットが大きい一方で、デメリットの側面もあります。

オンライン英会話の中には、フィリピン人講師のみ在籍していることがあります。そうしたオンライン英会話の場合、24時間の受講ができません。フィリピン人は夜中に寝ているからです。以下のような感じです。

そのため真夜中や早朝レッスンを受けたい場合、フィリピン人以外の講師が在籍するオンライン英会話を選び、活用するのが基本になります。

アジアの中でも陽気であり、子供も受けやすい

なおフィリピン人の特徴として、「非常に陽気な性格」があげられます。日本人や中国人を含め、一般的にアジア人は内気な傾向にあります。ただ、アジアでは珍しくフィリピン人では、陽気な性格を有している人が多いのです。

そのため初心者が受講することを考えたとき、話しやすいフィリピン人は優れているといえます。また、同じアジア人であることもレッスンを受けやすい理由の一つといえます。

こうした特徴のため、大人が受講するときに限らず、子供が習い事でオンライン英会話を開始するときについてもフィリピン人講師は最適です。

大人や子供を含め、多くの人にとってフレンドリーで接しやすいのがフィリピン人講師だといえます。

口コミ・評判の良いフィリピン人在籍のオンライン英会話

ここまでの説明を理解すれば、「なぜオンライン英会話にフィリピン人が多いのか」を理解できたと思います。また、発音を含めフィリピン人講師からレッスンを受けることについて、何も心配しなくても問題ないことが分かります。

そうしたとき、どのようなオンライン英会話が最適なのでしょうか。

オンライン英会話で学習することを検討するとき、日本人をターゲットにしたオンライン英会話では、すべてでフィリピン人講師が在籍していると考えましょう。どのオンライン英会話でも、フィリピン人が最も多く在籍しているのです。

ただ、オンライン英会話によって当然ながら特徴があります。口コミ・評判の優れたオンライン英会話の中でも、以下のような特徴があります。

DMM英会話

大手に属するオンライン英会話がDMM英会話です。フィリピン人講師が在籍しているのは当然として、セルビアやボスニア、ナイジェリアなど非常に多くの国籍の先生とレッスンを受けることができます。

そのためフィリピン人講師との受講を考えている人は当然として、その他のノンネイティブとのレッスンを受けたい人にとって最適だといえます。

実際のところ、世界の英語人口のうちネイティブはわずか25%です。外国人と会話するとき、ほぼノンネイティブになります。そうしたとき、いろんな国の人とのレッスンを受けられるDMM英会話は優れているといえます。

レアジョブ

オンライン英会話の中でも、フィリピン人講師のみが在籍しているのがレアジョブです。最大手に属するオンライン英会話となります。

このとき他のオンライン英会話に比べて、料金は安くなっています。そのため、安い金額にてオンライン英会話を受講したいと考えている人にとってメリットが大きいです。

なおフィリピン人講師だけのため、「他の国籍の先生を選べない」「受講時間が6:00~25:00まで」などの制限があります。これについてはデメリットですが、料金でのメリットを取りたい人はレアジョブを活用するようにしましょう。

ネイティブキャンプ

フィリピン人に限らず、いろんな国の先生が在籍しているオンライン英会話としてネイティブキャンプがあります。

一番の特徴が、「受講したい放題」です。つまり定額の月額料金さえ支払えば、何度でも受講可能です。先生の予約については別料金になりますが、そうした予約をせず「1日に何回もレッスンを受けたい」「すき間時間に受講したい」という人に最適です。

自由に時間を使えるため、何度もオンライン英会話のレッスンを受けたいと考えている人にとって、コストパフォーマンスが非常にいいシステムになっています。

ビズメイツ

フィリピン人のみが在籍しているものの、ビジネス英語に特化しているオンライン英会話がビズメイツです。

ビジネス英語を学びたい人がターゲットであるため、ビズメイツではビジネス経験のある人材しか先生として在籍していません。そのため専門的なビジネス英語のスキルを伸ばしたい場合、ビズメイツが最適です。

デメリットとしては、ビジネス英語であり講師も限られるため、「毎日の受講で月11,000円」と一般的なオンライン英会話の2倍の料金であることです。ただ、「ビジネス英語を学びたい」という明確な目的をもつ人なら、口コミ・評判の良いビズメイツであれば確実に学ぶことができます。

hanaso

在籍している講師がほぼフィリピン人のオンライン英会話としてhanasoがあります。そのため、「フィリピン人の先生とばかり、レッスンを受けるようになる」と考えましょう。

一般的なオンライン英会話の場合、毎日受講が基本料金になっています。ただ人によっては、日々の仕事が忙しく週2回ほどしか受講できないこともあります。そうしたとき、hanasoでは毎日ではなく、週2回プランでの格安料金が存在します。

また、週2回を受講できなかった場合は翌月に繰り越せる仕組みもあり、無駄がありません。そのため、忙しく毎日の受講ができない人にとって評判のいいオンライン英会話がhanasoです。