格安のオンライン英会話を利用するとき、どのオンライン英会話にもフィリピン人の先生が在籍しています。フィリピンは物価が安く、日本と時差がほとんどないため、結果的にフィリピン人講師が非常に多くなるのです。
ただ英語を学ぶに当たり、フィリピン人以外の講師を指名してレッスンを受けることを考えても問題ありません。
国によって訛りに違いがありますし、いろんな国の講師から指導を受けることによって、あなたの英語力は向上しやすくなります。
なぜ、フィリピン人以外の講師とレッスンを受けることが英語力の向上に役立つのでしょうか。また、その場合どのようなオンライン英会話を活用すればいいのでしょうか。ここでは、「多国籍の先生を活用して英語を勉強する考え方」について解説していきます。
もくじ
いろんな訛りのあるノンネイティブ講師と勉強できる
日本人をターゲットにしたオンライン英会話の場合、フィリピン人の先生がメインになるのは当然だといえます。
- 英語が公用語
- 人件費が安い
- 日本との時差が1時間だけ
このように、英会話の講師として非常に活用しやすい条件が揃っているからです。また、フィリピン人材の中でも高学歴な人が講師であるため、講師の質についても担保されています。
私についても、オンライン英会話ではフィリピン人の先生を頻繁に活用します。ただ、オンライン英会話によっては多国籍の講師を採用しているケースがあります。以下のように、フィリピン人以外にもいろんな国の先生が在籍しているのです。
そうしたとき、当然ですが国によってある程度の訛りの違いがあります。
例えばフィリピンであれば、アメリカの植民地であったため、アメリカ英語が主流です。イギリス英語ではありません。
しかし、世界ではいろんな英語が話されています。また世界には英語人口が約14億人といわれています。その中でネイティブはわずか25%ほどであり、英語を話す相手というのはほとんどがノンネイティブになります。
そうしたとき、フィリピン人に限らずいろんな講師とオンライン英会話のレッスンを受けておけば、あらゆる英語に対応できるようになります。
なお、フィリピン人以外だとセルビアやボスニアの先生が多いです。こうしたヨーロッパ系の講師と会話し、英語力を鍛えることも視野に入れるのです。
初心者は日本人講師を選べる
またオンライン英会話の場合、多国籍の講師が在籍していれば、その中の日本人バイリンガル講師を指名することも可能です。
当然ながら、日本人講師は別料金になってしまいます。格安で受講できるオンライン英会話に比べて、3倍ほどの価格になると考えましょう。ただ初心者にとってみれば、いきなり外国人との会話を始めるのではなく、日本人を指名できるので安心です。
フィリピン人のみ在籍しているオンライン英会話であれば、日本人講師を指名することはできません。ただ、いろんな国籍の講師が在籍しているオンライン英会話だと、日本人講師についても指名できるようになっています。
なお、フィリピン人やセルビア人などノンネイティブの講師に比べて3倍ほどの値段とはいっても、一般的な英会話スクールに比べると圧倒的に値段が安いのは変わりません。そのため、受講を継続しやすいといえます。
上級者ならネイティブ講師を選択できる
また多国籍の講師が在籍しているオンライン英会話だと、フィリピン人以外のノンネイティブや日本人に限らず、ネイティブ講師についても在籍しています。
初心者や中級者について、ネイティブ講師を選択する意味はあまりありません。特に英語に慣れていないうちは、むしろノンネイティブのほうがゆっくり英語を話してくれますし、文法についても理解しているので好都合です。
さらにいうと、ネイティブ講師を選択することについても、通常の格安オンライン英会話に比べて3倍ほどの費用が必要になります。
ただ上級者であるなら、ネイティブが使う微妙な表現の違いや言い回し、発音について学びたいと考えるようになります。そういう人であれば、ネイティブ講師を選択する意味があるといえます。
料金はそこまで変わらない
なお、多国籍の講師とオンライン英会話でレッスンできるとなると、料金が高額になってしまうのではと考えてしまいます。
ただ、実際にはそこまで大きく値段が変わるわけではありません。フィリピンは物価水準が低いものの、その他の国にしても先進国でなければ物価水準は同じように低く、安い給料であっても問題ないからです。
例えば、以下はオンライン英会話の大手で知られるレアジョブの金額です。
レアジョブはフィリピン人の先生のみが在籍しています。レアジョブの場合、ここにある通り毎日25分の受講で月5,800円（税込だと6,380円）です。参考までに、毎日50分なら月9,700円（税込だと10,670円）です。
それに対して、フィリピン人以外にも多くの講師が在籍しているDMM英会話だと以下のような金額になります。
- 毎日25分：月6,480円（税込）
- 毎日50分：月10,780円（税込）
このように、値段はそこまで変わりません。そのためフィリピン人以外の講師を考えている場合、多国籍の講師が在籍しているオンライン英会話を利用しても問題ありません。
あなたの自信につながるのは大きい
なお、私についてオンライン英会話を開始した最初の2週間ほどは「同じアジア人であり、さらには陽気な性格であるフィリピン人」を中心にオンライン英会話を受講していました。
しかし、「フィリピン人とばかり英語を学習しても、他のヨーロッパ系の人を前にすると緊張してしまうのでは？」と考えるようになりました。
フィリピン人は英語能力が高く、オンライン英会話で学習するに当たり、フィリピン人ばかりでも特に問題ないのは事実です。ただヨーロッパ系の講師との会話に慣れていれば、実際に仕事などでヨーロッパの人々と会話するときであっても緊張せずに済むのではと考えたのです。
そのため、私はオンライン英会話を開始して2週間ほど経過したとき、フィリピン人以外にもセルビアやボスニアの先生についても予約をするようにしました。
「フィリピン人だけの学習で問題ないのか」という不安は誰でも覚えます。ただ、そうした不安については多国籍の講師が在籍するオンライン英会話を活用することで、問題なく解決できるようになっています。
いろんな国籍の講師がいるおすすめのオンライン英会話
それでは、実際にフィリピン人以外に多国籍の講師が在籍しているオンライン英会話としては何があるのでしょうか。
実際のところ、フィリピン人のみのオンライン英会話は非常に多いです。人を採用するにしても、フィリピンであれば日本から非常に近いですし、オンライン英会話ビジネスの仕組みを作りやすいです。ただ、全世界の講師を活用するとなるとハードルが高くなります。
そのため、いろんな講師が在籍するオンライン英会話は必然的に限られるようになります。そうした中でも、ノンネイティブや日本人講師、ネイティブ講師を含め、あらゆる講師を選択できるおすすめのオンライン英会話は以下になります。
DMM英会話
大手で知られるオンライン英会話がDMM英会話です。あらゆる国々の講師とオンライン英会話のレッスンを受けることができます。ノンネイティブ講師、日本人バイリンガル、ネイティブ講師を選択できます。
国籍が多彩であるため、24時間いつでも受講可能です。また、予約制なのでお気に入り講師を何度も選択できるようになっています。
料金についても、ノンネイティブであれば「フィリピン人のみが在籍するオンライン英会話」に比べても、そこまで高額なわけではありません。そのため、いろんな国の先生を活用してオンライン英会話を受講したい人に向いています。
ネイティブキャンプ
フィリピン人以外にも、広くいろんな国々の講師が在籍しているオンライン英会話がネイティブキャンプです。ノンネイティブや日本人、ネイティブと広く受講できます。
また、ネイティブキャンプは「何回も無制限で受講できる」という特徴があります。予約するのは別料金になるものの、そうでない直前の受講だと「レッスンを受けたい放題」なのです。また、日本人やネイティブを指名する場合も別料金になります。
そのため基本的には「予約なしで、すき間時間に勉強するオンライン英会話」ですが、「好きなときに何度も受講したい」と考えている人にとって優れたシステムになっています。
