これから英語学習をするに当たり、格安のオンライン英会話を検討する人は非常に多いです。ただ、こうしたオンライン英会話をするに当たり、不安になるものとして「意味ないのでは?」というものがあります。

実際のところ、効果なしだと勉強する意味がありません。同じように勉強するのであれば、英語を話せるようになりたいと考えるのは当然です。

結論を先にいうと、オンライン英会話では問題なく英語を話せるようになります。ただ、勉強の仕方を間違えるとまったく上達しません。また、オンライン英会話の限界もあります。

そこで、どのように考えてオンライン英会話で英語脳を作ればいいのかを解説していきます。

オンライン英会話で可能になることは多い

実際にオンライン英会話を開始するに当たり、「本当にオンライン英会話を継続することで英語を話せるようになるのか?」という不安を思い浮かべる人は多いです。実際、私についても開始した最初の数回については「本当に効果があるのか?」と感じました。

ただ、オンライン英会話を継続することで可能になることは多いです。私の事例を話すと、以下のことが可能になりました。

  • 外国人と対等に会話できる
  • ビジネスの場で英語を使える
  • 英語で電話を受けても困らない

もちろん、効果が出るには何ヵ月もの特訓が必要になりますし、外国人と対等に会話できるまでには1~2年以上は継続して学習しなければいけません。それでも、信じて継続すればオンライン英会話の継続で英語を話せるようになるのです。

・知り合いから英語の学習法を聞く

なお私が「オンライン英会話で確実に英語が上達する」と考えて行動できたのは、成功方法を事前に理解していたことも大きいです。

私の知り合いに「まったく英語を話せれない状態からペラペラになったオランダ在住の女性」がいます。そこで彼女にどうすれば英語を話せるようになったのか聞くと、以下のような答えが返ってきました。

要約すると、次のようになります。

  • オンライン英会話を毎日50分した
  • 文法は中学レベルで問題ない
  • 他の勉強はTEDトークなどを英語字幕で見る

要は、オンライン英会話をずっと続けることで英語能力を伸ばしたというわけです。そこで、彼女とまったく同じことをすれば、英語を話せるようになれると理解して継続しました。そうした私は英語を扱えるようになったというわけです。

文法などの基礎なしに勉強は意味ない

しかし中には、どれだけオンライン英会話を活用したとしても効果なしの人もいます。この理由は単純であり、必要最低限の知識が備わっていないからです。具体的には、文法知識がなければいけません。

大人が聞き流すだけで英語を話せるようになることはなく、必ず中学英語レベルの文法知識が必須です。ただ、中学レベルの文法さえ理解すれば問題なくネイティブとも対等に話せるというわけです。

文章の構造やルールが文法です。そこで文法を学び、論理的に英文を組み立てることで英語能力を伸ばすようにします。大人であれば、そうしたことが可能なのです。そこで超初心者は当然として、大学受験で高校のときに深く英語を学んだ人についても、中学英語を学びなおしましょう。

私についてもオンライン英会話の文法教材を利用し、一人の講師を活用してずっと文法ばかり学んでいた時期があります。以下の通りです。

特に初心者の場合、文法を学ばずに英語能力が伸びることはあり得ません。文法知識なしにオンライン英会話で他の教材を学習しても無駄なため、まずはオンライン英会話で文法を集中的に学習するようにしましょう。

挨拶を考えるべき

また英語能力を伸ばすことを考えたとき、最初の挨拶文を考えるのは意外と重要な要素になります。挨拶を工夫することで英語能力を伸ばせるようになるからです。

当然ですが、最初は簡単な英文しか作れません。以下のような挨拶になってしまうのです。

  • I like football.
  • I often play it.
  • This weekend, I will play soccer.

ただ文法について理解し、文章をつなげれば以下のようになります。

  • I like football and I will play soccer in this weekend.

それぞれの文章について、適切につなげればそれっぽい英語になります。最初の挨拶文を工夫することで、より英語能力を磨けるようになるのです。

予習なしや難しすぎる教材はやめるべき

また初心者が考えるべきこととして、予習なしでの学習は絶対にやめましょう。オンライン英会話では英訳を付けられていることがあるものの、実際のレッスンでは英訳を読む時間を与えてもらえるわけではありません。レッスンが開始すると、英語にてどんどん進んでいくことになります。

そうしたとき、英語能力が低いのに予習なしでレッスンを開始すると、教材のうちほとんどを理解できないまま先に進んでいき、結局のところレッスンの意味がなくなります。

一方で予習をして知らない単語や文章の意味を理解していれば、レッスンによって再確認しながら学習を進めることができます。また分からないことが出てきたとしても、教材の中身をある程度まで理解した状態であれば質問しやすいです。

これが、予習が必要となる理由です。中級者以上なら予習なしでもいいですが、初心者だと予習をしなければオンライン英会話で効果なしとなります。

同じ意味であれば、難しすぎる教材の活用はやめましょう。教材を予習して半分以上も意味を理解できないのであれば、その教材は難しすぎます。上達というのは、少しずつ階段を登るからこそ可能です。いきなり高い挑戦をしても意味ないため、自分に合った教材を活用しましょう。

・フリートークばかりは意味ない

なお、オンライン英会話では教材なしのフリートークを考える人もいます。フリートークでは好きなようにオンライン英会話で会話することになります。

ただフリートークがメインだと、オンライン英会話での英語力は向上しません。教材を活用し、新たな単語や文章を学んでいくからこそ、英語能力が向上するわけです。

中上級者であっても、毎日のオンライン英会話の中でフリートークは週に1回ほどに抑えなければいけません。無駄にならないように勉強するには、教材メインの活用が最適だといえます。

質問を自らしないと効果なしになる

またオンライン英会話では、講師から「Do you have any question?(質問はありますか?)」と頻繁に聞かれるようになります。このとき、何でもいいので少しでも気になる部分は講師へ質問するようにしましょう。

私の場合、文章の意味が分からなかったときは当然として、知らない単語が出てきたときについても積極的に質問しています。

  • What dose 〇〇 mean?(〇〇の意味は何ですか)

このフレーズを多用しているわけです。

例えばオンライン英会話でレッスンを受けているとき、「fine」という単語が出てきて意味がまったく分かりませんでした。fineというと「元気」という意味しか知らず、文章の意味を理解できなかったのです。そこで講師に質問すると、fineには罰金という意味があると教えてくれました。

  • When you drunk and drove a car, you must pay money.(酒を飲んで車を運転したとき、お金を払わなければいけません)

このような例えを用いて講師が説明してくれたため、fineの意味を理解できたのです。また、こうした質問をして説明してもらったほうが記憶に定着して単語を覚えやすくなりますし、英語の聞き取り練習にもなります。

分からないことについて、放置をしてはいけません。質問をしないとオンライン英会話の意味がないのは、質問をするほど学習効果が高まるからだといえます

発音を気にしないと効果は薄れる

なおすべての日本人に共通しますが、最初は発音がめちゃくちゃの状態です。ジャパニーズイングリッシュにより、まったく発音を理解してもらえないことは多いです。

そのため初心者のころは仕方ないですが、ある程度まで慣れてきたら発音を意識するようにしましょう。相手に英語が伝わるようになることも重要であり、発音を気を付けなければ英語学習の効果は薄れます。

また相手の英語を聞き取れる状態というのは、「あなたが同じように英語で話すことができるから可能」といえます。ヒアリングというのは、発音を気にすることでスピーキング能力を高めることで向上していくのです。

事実、あなたもネイティブから「Thank you」「Excuse me」などといわれたら意味を理解できるはずです。これは、あなたがこれらの言葉を口から発することができるからです。

オンライン英会話を長く頑張っても効果がないのは、発音を気にしていない人が非常に多いこともあります。自らの口で発することができて、初めて英語を聞き取れることを理解し、発音を直すことも意識しましょう。

継続しないと効果なし

ただ、こうしたオンライン英会話での最低限の注意点を守ったとしても効果なしのケースもあります。これについては、単純に継続していないことが挙げられます。

特別な理由がない限り、オンライン英会話は毎日の継続が必要になります。どうしても無理な場合は週2回などの人もいるものの、それでもずっと続けなければいけません。英語を学習するに当たり、途中でやめると効果はゼロだといえます。

どれだけ効果の高い英語法を知っていたとしても、続かなければ当然ながら英語を話せるようになることはありません。3ヵ月ほどの勉強で英語を話せるようになることは確実にないため、途中でやめるとすべてが無駄になってしまいます。

これについて、以下の有名な絵が知られています。

この絵のように、多くの人はダイヤを掘り当てる前に諦めて返ってしまいます。ただ正しい勉強を理解したうえで続ければ、確実に英語を話せるようになります。ただ、そうしたことを達成する前に挫折して諦める人が多いという現実があります。

そのため英語を必ず話せるようになるように、毎日の継続を必ず行うようにしましょう。

オンライン英会話は限界があり、英語脳は日常で作られる

ただ理解しなければいけないのは、「オンライン英会話には限界がある」ことです。英語脳を作るには、オンライン英会話だけでは不十分なのです。

オンライン英会話とはいっても、1時間を受講するとはいっても、毎日1時間しか勉強することにしかなりません。

高校までの英語勉強まで考慮すると、私たち日本人が英語を扱えるようになるためには、1,000時間の勉強が必要だと一般的にいわれています。そうしたとき、オンライン英会話で毎日1時間の勉強をしたとしても、半年で180時間ほどにしかなりません。

これが、英語脳を作るうえでオンライン英会話だけでは限界があるといわれる理由です。

そこでオンライン英会話に限らず、その他でも英語の勉強をするようにしましょう。もちろん、新たに英語の勉強をする必要はありません。そうではなく、すき間時間に「単語の復習をする」「TEDトークを英語字幕で見る」などでも問題ありません。

  • 毎日の通勤時間
  • 昼休憩の時間

こうした暇な時間を利用し、英語の勉強に充てるのです。そうして毎日の英語時間を増やすようにすれば、より効率的に英語脳を作れるようになります。

ネイティブ並みを目指すのは意味ない

なお、このときはネイティブ並みの英語力を目指すのは絶対にやめましょう。もちろん、あなたが同時通訳者を目指すのであればネイティブ並みの語学力が必要です。ただそうではない場合、ネイティブのような英語を目指すのは意味ないです。

私についても、外国人と対等に会話できるとはいっても英語の訛りがゼロなわけではないですし、ネイティブのような細かい言い回しを理解しているわけではありません。

ただ私は仕事で英語を活用していますが、ネイティブ並みの英語力でなかったとしても困ることはありません。

英語力というのは、最低限で問題ないです。外国人と対等に会話できるようになれば、後は勝手に英語能力が伸びていくようになりますし、それまで英語の勉強に充てていた時間や労力を本業に回せばより大きな成果を出せるようになります。

英語はあくまでも手段でしかありません。そのため「ネイティブ並みの英語力が付かなければ意味ない」と考えることはやめて、プライベートやビジネスで困らない英語能力が身に付けば問題ないと理解しましょう。

正しいオンライン英会話の方法を理解する

オンライン英会話で語学学習するとき、全員が不安になるものとして「本当に効果はあるのか」があります。ただこれについては、問題なく外国人と対等に会話できるまでに成長します。数ヵ月ほどではさすがに無理であるものの、6ヵ月が経過すれば大きな成長を感じるようになり、1年も経てばかなり話せるようになります。

しかし、無駄な努力をしても意味がありません。オンライン英会話では正しい学習法があるため、「文法を理解する」「積極的に質問する」など基本的な学習法を理解するようにしましょう。

ただ、実践英語を身に着けるのに優れているオンライン英会話ですが限界もあります。そこで、日々のすき間時間を利用して英語の学習をすることを意識しましょう。

こうして英語脳を作っていき、正しい学習方法で勉強していけば、必ず英語を話せるようになります。効果がないのは、やり方を間違っているか、勉強時間が足りていないかのどちらかです。そこで、どう勉強すればいいのかを理解したうえでオンライン英会話を活用するようにしましょう。