実際にオンライン英会話を始めると分かりますが、最初は必ずといっていいほど「最初の挨拶」を交わすことになります。また、最初のレッスンだと自己紹介があります。そうしたとき、どう挨拶をするのか事前に理解しておくのは重要です。
既に何度もオンライン英会話の経験があるなら問題ありません。ただ、初心者だと最初の挨拶や英語での会話、自己紹介で何を伝えればいいのか分からないのです。
そうしたとき、事前に「オンライン英会話で行われる最初の流れ」を理解しておきましょう。また自己紹介のとき、「英語で何を伝えればいいのか」を考えておく必要があります。
そこで、最初や2回目などオンライン英会話の初心者が「どのように先生との挨拶や自己紹介をすればいいのか」を解説していきます。
もくじ
Helloから始まる最初の会話や2回目の挨拶
日本語であれば、最初の挨拶は「こんにちは」から入ります。英語では、これが「Hello.」に当たります。そのため、ほぼ確実にHelloという言葉からオンライン英会話が開始されると考えるようにしましょう。
以下のようにオンライン英会話をスタートした直後に、講師から言葉が発せられるようになります。
これは最初や2回目に限らず、すべてのレッスンでHelloから開始されます。このとき、Helloといわれたら、あなたも元気よくHelloと返すようにしましょう。
また、Helloに続いて講師から出る言葉があります。これについて朝や昼、夕方(夜)によって以下のように変化します。
- 朝:Good Morning
- 昼:Good Afternoon
- 夕方(夜):Good Evening
中学生の初歩の英語にはなりますが、それでも何も知らない初心者だと「あれっ、何と返せばいいのだろう?」と混乱しがちです。事実、オンライン英会話を開始した最初の私は、少しとまどいました。
これについてHollowと同じように、「Good Morningと言われたら、Good Morningと返す」ことさえ理解しておけば問題ありません。
How are youへの返し方を学ぶ
また、Hollowが終わった後に高確率で言われる言葉があります。それば「How are you?」です。
最初のころ、私は「How are you?」に対して「How are you?」と返答していました。ただ、これは「元気ですか?」と聞かれているのに、問いに答えず「元気ですか?」と聞き返しているのと同じです。英語能力のゼロの私は最初、こうして講師を困らせていました。
ただ、あなたについては私と同じ過ちを犯さないようにしましょう。
なお注意点として、日本語の教科書では「How are you?」という問いに対して、「I’m fine. Thank you. And you?」という定型句が載っていたと思います。私もかつて、これを習いました。ただ、このフレーズは非常に微妙なのでやめましょう。
あなたも日本語で「元気ですか?」と聞かれたとき、「はい元気です。ありがとうございます。あなたはどうですか?」と聞かれたら、「なんて固い言葉なのだろう」と考えてしまいます。これと同じであり、実際の会話ではもっとくだけた表現のほうが望ましいです。
そこで「How are you?」と聞かれたとき、以下のように回答しましょう。
【元気なとき】
- Good!
- Great!
【調子が悪いとき】
- I have a cold.(風邪を引きました)
- I’m sick.(体の調子が悪いです)
このような簡単な言葉を返せば問題ありません。
「今日の1日」は高確率で聞かれる
また実際にオンライン英会話をすると、初回や2回目に限らずあらゆるレッスンで最初に聞かれるものに「今日の一日」があります。朝でも昼でも夜でも、以下のように聞かれます。
- 朝:What will you do today?(今日は何をしますか)
- 夜:What did you do today?(今日は何をしましたか)
これについて、特に身構える必要はなく簡単な英文で返答できるようにしておきましょう。以下のような感じです。
- I will go to see a movie with my family.(家族と一緒に映画を見に行きます)
- I worked at my office and just went back to my home.(会社で働いていたが、ちょうどいま家に帰ったところです)
相手は難解な回答を求めているわけではないため、短いフレーズで返答できれば問題ありません。重要なのは、最初や2回目での挨拶に限らず、「あらゆる場面で今日の1日について質問されることがある」という点です。
自己紹介のフレーズは事前に内容を考えるべき
こうして簡単な挨拶が終わった後、初回については自己紹介(Self-introduction)をほぼ確実に実施するようになります。
もちろん、あなたが希望すれば自己紹介なしですぐにレッスンに入ることもできます。オンライン英会話によっては、以下のように「自己紹介なしで、すぐにレッスンに入るようにしたい」と最初に希望を入れることもできます。
ただ、自己紹介なしでレッスンに入るのは「何度もオンライン英会話を経験して慣れた段階」だといえます。オンライン英会話の初心者が自己紹介なしでいきなり会話を始めるという、上級者と同じことをやってはいけません。
そこで、自己紹介の内容については事前に考えておくといいです。もちろん、完ぺきな文章を最初から考えておく必要はありません。どちらかというと、「どのような内容を伝えるのかザックリと事前に考えておく」のが正しいといえます。
あくまでも会話によるレッスンが目的であり、暗記ではありません。ただ、急に「自己紹介をしてくれだい」と言われても困ることになるため、事前に内容を考えておくというわけです。
自分を紹介する文章の作り方や例文
それでは、実際の自己紹介について作り方を理解し、どのような例文があるのか学んでおくようにしましょう。ただそこまで難しいことはなく、以下のように考えていけば問題ありません。
【名前】
自己紹介は名前から入ります。そのため以下の例文・フレーズについて、あなたの名前に当てはめて自己紹介をしましょう。
- My name is Ichiro Sato.
- Please call me Ichiro.
名前の自己紹介についてはすぐに終わります。
【趣味や仕事】
続いて、趣味や仕事について紹介していきます。この部分が一番のメインになります。まず、あなたの趣味は何でしょうか。「スポーツ」「週末に行うこと」「大好きなこと」を思い返すようにしましょう。
例文としては、以下のようになります。
- I like playing football. I play it twice a week.(私はサッカーが好きです。週に二回します)
- I often watch movies on weekends.(週末によく映画を見ます)
- I like traveling to foreign country. I went to Thailand two month ago.(私は海外旅行が好きです。2ヵ月前、タイへ行きました)
また仕事であれば、例文としては以下のようになります。
- I am a pharmacist. I always teach patients how to take medicines.(私は薬剤師です。いつも患者さんに薬の服用方法を指導しています)
- I work for a trading company.(私は貿易会社に勤めています)
- I am college student and specialize in biology.(私は大学生で、生物学を専門としています)
このように、あなた独自の自己紹介をしていくようにしましょう。もちろん一文ではなく、趣味や仕事についてそれぞれ2~3文ほど考えておくといいです。
【英語を学ぶ理由】
なお個人的には、あなたが英語を学びたい理由について自己紹介で付け加えることをお勧めします。英会話力を磨きたいと考える理由は人によって異なりますが、これを伝えることであなたにとって英語を学ぶ目的が明確になりますし、講師としても何を教えればいいのか分かりやすくなります。
例文を挙げれば以下のようになります。
- My boss decided me to go to the United States next year.(上司命令により、私は来年にアメリカへ行きます)
- I need 700 TOEIC scores to become manager in my company.(会社のマネージャー職になるため、私はTOEIC700点が必要です)
- I’m going to study abroad in England.(イギリス留学する予定です)
例えば私であれば、家族でマレーシアへ移住することが決定していたため、半強制的に英語を話す環境へ放り込まれるようになりました。そのため仕方なく英語の勉強を始めたわけですが、こうした理由を伝えるようにしていました。
想定質問を考えておく
ただ、実際のところ自己紹介は一方的に伝えて終わりではありません。あくまでも会話なので、質問が来ることもあります。質問されるかどうかは先生によって違いますが、日本でも自己紹介をしたときに質問を受けるのが普通なのと同じように、英語でも質問が返ってくると考えましょう。
例えば、「I’m going to study abroad in England.(イギリス留学する予定です)」と自己紹介したのであれば、講師からしてみれば「なぜイギリスなの?」「なぜ留学したいと思ったの?」と思うのは普通です。
そのため、以下のような質問が返ってくると予想されます。
- Why you decided to study abroad?(なぜ留学しようと思ったの?)
当然、質問に対する回答は人によって異なります。例えばイギリス留学であれば、以下のようになります。
- I’m still a college student, but I want to be active all over the world in the future.(いまは大学生ですが、将来は世界中で活躍したいと思っています)
- UK is one of the most famous country in graphic design, and I want to study it.(イギリスはグラフィックデザインが進んでいる有名な国の一つであり、私はそれを学びたいです)
もちろん、実際のところどのような質問があるのか完璧に把握することはできません。ただ、事前にザックリとでもいいので内容を考えておくと、最初の自己紹介は非常にスムーズになります。
共通の趣味をもつ先生を選んでもいい
なお、実際にオンライン英会話をするときは講師を選ぶことが可能です。このとき、不安な場合は共通の趣味をもつ先生を選んでも問題ありません。
オンライン英会話では非常に多くの講師が在籍しています。このときはプロフィールが書かれてあるため、それを確認するのです。例えば以下の講師であれば、自由時間に読書や映画・テレビドラマの鑑賞をしていると記されています。
中にはプロフィール(先生からのメッセージ)を日本語訳しているオンライン英会話もあるため、そうした中から共通の趣味をもつ先生を選ぶと、意見をくみ取ってくれて自己紹介しやすくなります。
挨拶が終わればレッスン内容に入る
そうして挨拶と自己紹介が終われば、実際のレッスン内容に入ります。ここからは教材を活用することになるため、言葉に詰まりながらも英語力を上昇させるための練習を積んでいくようにしましょう。
そうしたとき、実際にレッスンに入る前はほとんどのケースで以下のような質問を受けます。
- Which materials do you use today?(今日はどの教材を使いますか?)
教材は英語で「material」になります。そのためこの単語について理解し、レッスンしたい教材を講師へ伝えるようにしましょう。オンライン英会話によって教材は異なりますが、例えば以下のようになります。
なお、実際のところ必ずしも教材を使う必要はありません。ただ、「挨拶や自己紹介をどうすればいいのか分からない?」と考えている初心者にとって、フリートークは非常に難易度が高く、教材を活用したほうがレッスンはスムーズです。
ただオンライン英会話の初心者だと、実際のところ何の教材を使えばいいのか分かりません。そうしたとき、日常英会話や最新ニュースなど無難な教材を最初は選ぶといいです。
先生の呼び方を理解する
ちなみにオンライン英会話において、先生の呼び方としては「ファーストネームの呼び捨て」が基本です。
日本語のように、敬語を含めていろんな呼び方をする言語は非常に珍しいです。実際のところ、欧米では社長であっても「社長!」などのように呼ぶことはなく、互いをファーストネームで呼び合うのが基本です。そのためファーストネームの呼び捨ては特に失礼なわけではなく、むしろ普通です。
ただ中には、それでも「年が離れている講師もいるし、Mr.やMs.を付けたほうがいいのでは?」と考えてしまう人は多いです。事実、「オンライン英会話を開始したばかりの私」がそのように考えていました。
しかしMr.やMs.は普通、ラストネーム(苗字)につけます。ファーストネーム(名前)には付けません。オンライン英会話ではファーストネームを登録している人がほとんどであるため、Mr.やMs.を付けると逆に不自然になります。こうした理由からも、敬称を付けなくて問題ありません。
なお、ここまで言っても心配な人は講師に以下のように聞いてみましょう。
- What should I call you?(何と呼べばいいですか?)
先生に聞けば、確実な答えをもらうことができます。当然ながら、ほとんどは「Please call me Daisy(デイジーと呼んでね)」というように、ファーストネームの呼び捨てを指示されるようになります。
参考までに、私はこれまで先生の呼び方として「you」しか使ったことがありません。名前すら使っていませんが、これでも問題ないです。
最後の挨拶をして締めくくる
こうしてオンライン英会話のレッスンを進めていくと、終了時間が近づいてくるようになります。実際のところ、オンライン英会話をするとすぐに時間が経過します。英語を話すという慣れないことをするため、いつもの何倍も頭を使うようになり、時間がすぐに過ぎ去るようになるのです。
このとき、時間が来ると講師のほうから「Thank you for booking my class.(私の授業を予約してくれてありがとう)」などのように告げられ、最後の挨拶を交わすようになります。
終わるときの挨拶はそこまで難しく考えず、「Thank you.」と伝えるだけで問題ありません。また、オンライン英会話に慣れてくれば以下のような終了の挨拶・フレーズでも問題ありません。
- I enjoyed your lesson too.(私もレッスンが楽しかったです)
- I will keep reviewing what I learned in this class.(この授業で学んだことを復習していきます)
- It was helpful for me your correcting my grammar(あなたの文法修正は役立ちます)
ただ、最初からは難しいです。そこで、まずは「Thank you.」を最後の挨拶で言えるようになり、慣れてきてから長めの文章を言えるようになれば問題ありません。
最初の会話や自己紹介はオンライン英会話で必須
先生と話すことになるため、オンライン英会話の初心者なのであれば、挨拶や自己紹介を最初にするのは必須だといえます。特に初回だと高確率で自己紹介をしますし、2回目であっても挨拶をするのは基本です。
そのためオンライン英会話を開始するとき、どのように挨拶や自己紹介をすればいいのか事前に学ぶようにしましょう。全体の流れを理解したうえで、事前に内容を考えておくと挨拶や自己紹介は非常にスムーズです。
ただ、オンライン英会話を数回ほど経験すればかなり慣れてくるため、最初の挨拶や自己紹介については特に問題なく話すことができるようになります。これは、それだけ成長した証でもあります。そこから、長めの文章を伝えられるように工夫していくことで、さらなるレベルアップが可能になります。
最初の会話や自己紹介、さらには最後の挨拶でつまずかないよう、事前にどのようなフレーズを講師へ伝えればいいのか理解しておくといいです。