オンライン英会話を利用するに当たり、トラブルを生じることがあります。すべてがスムーズに進行すればいいですが、すべてのレッスンで必ずしも「トラブルなしに終わる」とは限らないのです。
そうしたとき、トラブル発生時にどう対処すればいいのか事前に理解していれば、慌てることなく対処できるようになります。
オンライン英会話で発生するトラブルは決まっています。ただ、その中には「すぐに対応できるトラブル」があれば、「あなたの力ではどうしようもないトラブル」も存在します。また、オンライン英会話の運営側に連絡するべきトラブルもあります。
そこで、「さまざまなトラブルの発生時、どのように対処すればいいのか」について解説していきます。
もくじ
レッスン時のトラブルはいくつもある
日本で生活をしていると、特に何も考えなくても世界最高レベルのサービスを受けることができます。普段、あなたが気づいていないだけであり、世界中を見渡してみると発展途上国に限らず先進国であっても微妙な場面で出くわすことがあります。
例えば日本だと、何事もなく荷物が自分の家に届くのは普通です。ただ、オランダに住んでいる知り合いの女性は次のようなことが頻繁にあると教えてくれました。
- 荷物が違う人の家に届いている
- 荷物がドアの前に放置されているのは普通
- 途中で荷物がなくなっても保証はゼロ
オランダは先進国で物価が高いにも関わらず、こうした日本では考えられない事象が頻発するようです。
さて、格安のオンライン英会話ではフィリピン人など発展途上国の人が講師になります。そのためインターネット回線が遅かったり、停電に遭遇したりすることは特に珍しくありません。実際に私は、予約していた講師が自国の停電に遭遇したため、予約がキャンセルになったことがあります。
ただこれについて怒っても仕方ないため、そういうものだと理解しなければいけません。
当然、先進国であっても日本のような完璧なサービスはあまり多くないため、その結果としてトラブルに遭うのです。そうしたとき、主なトラブルとして何があるのかを解説していきます。
インターネットが遅いときは画面(Webカメラ)を切る
日本ではないですが、講師側のインターネット環境が悪いケースがあります。これはフィリピンに限らず、アメリカやイギリスなどの先進国であっても、微妙なネット環境で生活している人がいます。そうした講師の場合、インターネット環境が悪いために音声が途切れたり、画面が途切れ途切れだったりします。
日本であれば、どのようなインターネット回線であってもオンライン英会話くらいであればスムーズにつながります。
あなたも、YouTubeなどの動画配信サービスを家のパソコン・タブレットや携帯電話で見ていると思います。そうした事実を考えると、日本に住んでいる以上は「Wi-Fiをつなぐルーターの調子が悪い」などの状況を除き、ネット環境に問題が起こることはありません。
ただ海外だとインターネット回線に問題が起こるケースはそれなりにあるのです。この場合、以下のような状況に陥ります。
ちなみにその場合、Webカメラをオフにすればかなり問題が改善されます。通信は音声だけになるため、相手の回線速度が遅かったとしても音声の途切れがなくなるのです。
私についても、オンライン英会話をするに当たり「インターネット回線の問題により、講師から頼まれてWebカメラオフでレッスンを継続した」ことがあります。このとき、以下のような状態でレッスンを進めることになりました。
当然ですが、講師の顔が見えないのでレッスンは非常にやりにくいです。そのため私の場合、インターネット環境の悪い講師については一回限りにして、二度と指名しないようにしています。
・出先だとWi-Fi接続の問題がある
ただ出張中や旅行中など、出先でオンライン英会話を受講する場合、あなたのほうが原因でインターネット環境のトラブルを生じる可能性があることは理解しましょう。
例えば私の場合、仕事でマレーシアの島に出向き、ホテルに宿泊したことがあります。わりとキレイなホテルであり、部屋は広かったのですがWi-Fiの接続が悪くレッスン中に回線が途切れてしまいました。
そこで仕方なく「自分の携帯電話のネット回線(テザリング機能)」を活用してレッスンを再開したわけですが、海外ではこうしたことがよく起こります。
雑音が入るのはあなたのマイクか講師の環境の問題
また、その他のトラブルとして雑音の問題はよく起こります。これについては、あなた側の問題によって雑音が入るようになっているケースがよくあります。
特にブツッという機械音が入る場合、あなたのヘッドセットに問題があると考えましょう。特にワイヤレスのヘッドセットを活用している場合にそうした事象が起こりやすいです。そのため私は以下の「コードありのヘッドセット」を敢えて活用しています。
あなたが原因で雑音が入る場合、ヘッドセットを変えるしかありません。
・講師の環境による雑音の問題
ただ、中には機械音の雑音ではないことがあります。発展途上国の講師だと特に多いですが、「犬の鳴き声」「車の音」などが雑音として入ることがあります。
発展途上国の場合、日本のような良い家に住んでいる人はいません。以下は私がフィリピン・マニラへ出向いたときの様子ですが、こうした建物に人が住んでいます。
当然、講師についてもこうした家に住んでいます。家の壁の防音効果はゼロですし、周囲に野犬がいるのは普通です。こうした雑音については、講師が住んでいる環境に依存することになるため、どうしても気になるようであれば講師を変えるしかありません。
ちなみに中には「講師の周囲に子供がいるため、子供の泣き声が入ってレッスンに集中できない」などのケースもあります。在宅で頑張っている女性も多いため、気になる場合は他の講師を予約するといいです。
オンライン英会話側やSkype(スカイプ)のトラブル問題もある
システムでの問題もたまに発生します。オンライン英会話では、独自のシステムを活用して受講できるようにしている場合があります。
オンライン英会話を利用するとき、Skype(スカイプ)という無料のテレビ電話システムを利用することがよくあります。ただそうではなく、オンライン英会話側が用意している受講システムを利用することで、会員サイトにログインするだけでレッスンを開始できるというわけです。
ただこうした独自システムについて、システム上のトラブルがあるときに利用できなくなることが稀にあります。このときはオンライン英会話側が全面的に謝罪し、何かしらのチケットが配られるようになりますが、これについては仕方ないと諦めるしかありません。
・Skype(スカイプ)の接続は事前に確認するべき
また前述の通り、Skypeを活用してレッスンを受けるタイプのオンライン英会話も存在します。その場合、事前にSkypeをインストールする必要があったり、事前の音声チェックが必要だったりします。
以下はSkypeで音声やカメラのチェックをしている様子ですが、これを必ず事前に実施することで接続が問題ないか確認するのです。
レッスンを受けるにしても、あなた側のSkypeの問題によって音声や映像が相手に伝わらないことがあります。こうしたトラブルについては事前に避けなければいけません。
予約した講師が来ないことがある
なお、ここまで紹介したトラブルについては偶発的な要因が多く、ある意味で仕方のない部分があります。インターネット環境が悪くても、講師の周囲が騒がしくて雑音・騒音があっても、一応はレッスンを続けることができます。
しかし中には、「ふざけるな!」と怒ってしまいそうになるトラブルが存在します。その代表例として「時間になっても講師が来ない」ことがあげられます。予約時間になったとしても、レッスンの場に講師が入室しないのです。
ほとんどありませんが、こうした事態は起こります。それまでに何度も受講している先生であれば起こらないものの、初回または1~2回ほどレッスンを受けた先生であれば発生します。
私についても、過去に講師が入室してこなかったケースがあります。以下は実際のキャプチャー画像です。
時間としては22:59が既に経過しているにも関わらず、「講師が入室するまでお待ちください」とあります。要は、レッスン時間になったが講師はまったく現れなかったというわけです。
当然ですが、このときはすぐにオンライン英会話側にクレームを入れることにしました。
「講師が来ないけど、どうなっているんだ! こっちは忙しい時間を空けているのに、どうしてくれるんだ」と本音では言いたいのを抑え、講師が来ない事実をメールで送ったのです。そうすると、以下のようにチャットが返ってきました。
要は、レッスンチケットを新たに発行したというわけです。このチケットを活用し、すぐに私は別の講師を指名してその日に受講することにしました。
非常に腹立たしいケースであるものの、誰でも遭遇する可能性のある事態に「講師が時間になっても現れない」というトラブルがあります。こうしたトラブルのとき、すぐにオンライン英会話側へ連絡を入れるといいです。
講師の質が悪いこともある
ちなみに、インターネット回線や雑音などの問題が特になかったとしても、レッスン内容に不満を覚えることはあります。これについては、講師の質が悪かったときに起こります。
オンライン英会話では、ノンネイティブの中でも「英語が堪能な高学歴な人」が一般的に採用されます。ただ在宅ワークであるため、オンライン英会話側が講師すべてを管理できているわけではありません。そのため、講師の質にバラつきが出るのは仕方ないと考えるようにしましょう。
そのため私についても、講師の質の問題によって「1~2回の受講のみで、その後のレッスン予約を入れなかった人」はたくさんいます。
- 寝不足なのか、明らかに眠そうで記憶が飛んでいた女性講師
- 時間が余っているのに、教材を最後まで終えたという理由でレッスンを終わらせた男性講師
- 教材に沿った内容のみであり、発展的な内容を教えられない女性講師
理由はさまざまですが、私の場合はこうした講師については次の予約を入れないように徹底したわけです。
トラブル時の対応を理解する
オンライン英会話を利用するに当たり、トラブルが起こるのはある意味必然だといえます。そうしたとき、私の場合は「自分が起因するトラブルでない場合、ダメなトラブルを起こす講師とは二度と予約しない」ことを徹底しています。
講師側のドタキャンや先生の質のケースは当然として、「相手のネット回線が悪い」「雑音が大きく集中できない」という場合でも、講師との予約は今後しません。英語を勉強するとき、周囲の環境も重要だと考えているからです。
このようにトラブルへの対処法を理解し、さらには「快適なレッスンができない講師は利用しない」ことを意識しましょう。優れた講師だけを残すことで、トラブルが起こる可能性を無くすようにするのです。
非常に多くの講師が在籍しているため、オンライン英会話の利用でトラブルを完全に回避するのは不可能だといえます。ただ、格安のオンライン英会話はそういうものだと割り切り、英語の勉強を続けていくのが基本となります。