英語学習でオンライン英会話を利用するとき、必ず講師から聞かれるものに「何か質問はありますか?」というものがあります。私についても毎回聞かれますが、どのように回答すればいいのか事前に理解しておかなければいけません。

また先生から質問を受けるだけでなく、自ら講師へ質問を投げかけることを積極的に実施するようにしましょう。そうすることで、会話の幅が広がるようになりますし、知識が深まるからです。

もちろん先生に質問するとはいっても、英語初心者ではどのように質問すればいいのか見当がつきません。そのため、事前に質問の仕方を理解しておくことは重要です。

そこで、「どのように考えてオンライン英会話を利用し、講師からの質問に答えたり、逆に質問したりすればいいのか」について解説していきます。

質問に対し、「質問はありません」と答える

オンライン英会話は英語学習の場であるため、積極的に講師に対して質問をするといいです。そうしたとき、講師は積極的に「質問はありますか?」と聞いてきます。

例えば、オンライン英会話で最も利用される教材に「ニュース」があります。このときニュース教材では、講師と一緒に以下の部分について一緒に音読していきます。

  • 重要な単語
  • ニュース本文

ニュース本文を読み込んだ後は、いろんな設問に答えることになりますが、単語やニュース本文を読んだ後に「Do you have any question?(質問はありますか?)」と必ず聞かれるようになると考えましょう。もちろん、これは他の教材であっても同様です。

そうしたとき、「質問はありません」と回答するケースは多いです。これについて、以下のように回答するといいです。

  • No.(ないです)
  • It’s OK.(大丈夫です)
  • Nothing.(なにも質問はないです)

質問集の中でも、いろいろ難しい言い回しの回答を紹介しているケースは多いですが、実際の英会話において無駄に長い文言を使う必要はありません。例えばネイティブであっても「veterinarian(獣医)」は長いので「vet」と略します。また「refrigerator(冷蔵庫)」は長いので「fridge」と言います。

同じ表現をするとき、長い文言を使う人は微妙です。そのため「質問はありません」と伝えるとき、先に記した短い表現を活用すればいいです。

質問があるときの質問の仕方

また、オンライン英会話では講師とのマンツーマン指導になるため、積極的に講師への質問をすることをおすすめします。スクール形式だと「こんな簡単な質問をするのは恥ずかしい」と思ってしまいますが、オンライン英会話はマンツーマンなので好きなように質問できます。

このとき、非常に便利なフレーズとして以下があります。

  • What does 〇〇 mean?(〇〇はどういう意味ですか)

単語や文章の読み込みをするとき、どうしても分からない単語が出てきます。このとき翻訳機を使って調べてもいいですが、講師に質問すれば英語にて説明してくれるので聞き取りの練習になりますし、意外な単語の使い方を教えてくれることもあります。

実際、先ほどの「veterinarian(獣医)」について、講師から「アメリカやイギリスなどのネイティブは短く言うため、みんな獣医をvetと表現します。ただ、ニュースだと正式名称であるveterinarianを使います」と教えてくれました。先生に質問するからこそ新たな発見があるわけです。

質問をそこまで難しく考えない

なお、質問を投げかけるとなるとハードルが高そうに感じます。「質問はありません」と回答するときのような決まりきったフレーズがあるわけではないからです。

ただ、先ほど紹介した「What does 〇〇 mean?(〇〇はどういう意味ですか)」を使えば、質問の仕方で特に困ることはありません。例えば理解できない文章があった場合、以下のようになります。

  • What does this sentence mean?(この文章はどういう意味ですか)

単語の意味が分からなかったときに限らず、文章全体の意味を理解できなかったときにも使えます。このとき、「I have a question.(質問があります)」などな前置きは必要なく、いきなり「What does 〇〇 mean?」を使えば問題ありません。

またオンライン英会話のシステムは、利用先ごとにそれぞれ異なっており、中には「講師やあなたが選択している文章の部分について、同じ画面上で共有される」ようになっていることがあります。例えば、以下は「講師側のパソコンで選択されている部分が私のパソコン上で見えるようになっている様子」です。

こうしたシステムのあるオンライン英会話であれば、「What dose this mean?(これはどういう意味ですか)」と尋ねながら、対象部分を選択するだけで講師側は理解してくれます。そのため、質問の仕方はより簡単です。

ただ先ほどのような高度なシステムではなく、スカイプ(無料のテレビ電話)を利用するオンライン英会話であっても、その場に応じていろんなパターンの質問をすることは英会話の練習にとって非常に有効です。

教材レッスンやフリートークで質問すると話が深まる

前述のように、講師から質問されたときに限らず、あなたからも講師に質問を投げかけるといいです。教材でのレッスンやフリートークを含め、話のネタに困る人は多いです。特にフリートークだとお互いの会話に行き詰まることが頻繁にあります。

ただ、この理由は単純です。あなたが講師に対して質問をしないからです。一般的な会話では、一方だけ質問し続けることはあり得ません。ただ、英会話だとあなたが受講生であるため、どうしても先生から一方的に質問を受ける形式になりがちです。

そこで意識を変え、あなたからも講師へ積極的に質問するように努めましょう。そうすれば、会話の内容が深まるようになります。例えば、以下は「あなたが住んでいる街でおすすめのアクティビティは何ですか?」という教材での質問で、講師とやり取りしたときのチャットボックスの様子です。

このとき私は自分が住んでいる街について紹介しましたが、その後に講師へ「What is the favorite tourist spot in your town?(あなたの街で有名な観光地は何ですか)」と聞き返すことにしました。

講師はマニラから南に車で1時間ほどの街に住んでいましたが、先生からは「タール火山が有名です」と教えてもらいました。タール火山のふもとはタガイタイという名前の街であり、フィリピンにも関わらず気温は20度ほどと非常に涼しく過ごしやすいそうです。

なお、このときは同時にURLにてタガイタイの風景をチャットで送ってもらいました。

このように逆質問をすることで、異国の様子を知ることができますし新たな発見があります。逆質問というのは、コミュニケーションを取るうえでも重要だといえます。

講師へ行うべき質問集

それでは、どのように講師へ質問をすればいいのでしょうか。これについては決まり文句があるわけではないものの、以下のセンテンスを変換することで質問文を作るようにしましょう。

・What 〇〇?

相手に質問するとき、質問集の中でも最も一般的なのは「What 〇〇?」だといえます。例えば、以下のような感じです。

  • What is your favorite sport?(好きなスポーツは何ですか)
  • What country do you want to live in?(どんな国に住みたいですか)

質問文を作るとき、「What 〇〇 ?(~は何ですか)」は基本になります。なお中学英語のおさらいにはなりますが、WhatをWhenやWhereに変えるだけでいくつもの応用が可能です。

  • What sport do you like?(どんなスポーツが好きですか)
  • When do you play soccer?(いつサッカーをしますか)
  • Where do you play soccer?(どこでサッカーをしますか)

講師へ質問するときについては、こうした簡単な中学英語で問題ありません。

・How long have you 〇〇 ?

また、どれだけ長くしているのかを聞くときは「How long have you 〇〇?」となります。以下のようになります。

  • How long have you been playing soccer?(どれくらいサッカーをしていますか)
  • How long have you been living in Manila?(どれくらいマニラに住んでいますか)

過去からいまに至るまで継続していることを聞くため、現在完了形になることは注意しましょう。ただ、現在完了形は日本人が非常に苦手とする文法であるため、こうした質問を使いこなせれば英語能力が上達しやすくなります。

・How do you think about 〇〇?

どう考えているのか聞きたい場合、「How do you think about 〇〇?」を活用するといいです。以下のようになります。

  • How do you think about president in USA?(アメリカの大統領についてどう思いますか)
  • How do you think about Japanese food?(日本食についてどう思いますか)

意見を求めるときに頻繁に使う質問文になります。オンライン英会話で講師へ質問をするとき、こうした文章を活用して積極的に聞いてみましょう。

質問を受けて返答し、自ら質問をする

英会話レッスンでは「口から言葉を発する」というアウトプット形式がメインになります。スクール形式のように講義を聞いて終わりではなく、あなたから英語を発することで会話力を鍛えるようにするのです。こうしたやり方であるため、英語力が付いていくわけです。

このとき、マンツーマン指導なので先生から必ず質問を受けるようになります。質問について特にない場合、「It’s OK.」など簡単な英語で返すようにしましょう。無駄に長く難しい返答文を理解する意味はありません。

ただオンライン英会話であるため、講師に対してあなた自ら積極的に質問をするのをおすすめします。質問することでより理解できるようになりますし、会話の質も深まります。

英語レッスンにおいて不可欠となるのが質問です。質問に対する返答や質問の仕方を理解したうえで、効果的な英語学習を進めていくようにしましょう。