英語学習でオンライン英会話を活用することによって、格安にて毎日の受講が可能になります。そのため英語学習では、広くオンライン英会話が利用されています。

そうしたとき、英語圏のネイティブ講師に依頼してレッスンを受けたいと考える人がいます。アメリカ人やイギリス人など、英語ネイティブの人と本格的なレッスンを受けることで英語能力を磨こうとするのです。

ただ、ネイティブ講師でレッスンを受けるときは本格的なレッスンを受けられる一方でデメリットについて最初に理解しておかなければいけません。深く考えず、何でもいいからネイティブを指名すればいいわけではないのです。

またネイティブ講師を選択するにしても、「ネイティブ在籍のおすすめオンライン英会話には何があるのか」を考えなければいけません。そこで、利用するオンライン英会話の内容を比較しながらネイティブとのレッスンを受けるメリット・デメリットを解説していきます。

ネイティブは高額であり、初心者や子供は必要ない

英語のレッスンでネイティブを講師として受講できるとなると優れているように思えます。ただ、まずはデメリットについて理解するべきだといえます。このとき、一番のデメリットは値段です。

知っている通り、英語圏のネイティブ講師の国籍は基本的にどこも先進国です。具体的には、以下の国が英語ネイティブに該当します。

  • アメリカ
  • イギリス
  • カナダ
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • アイルランド
  • 南アフリカ共和国

南アフリカについては意外かもしれませんが、それ以外の国についてはかなり発展しており、物価水準が非常に高いです。そのため、フィリピン人講師などのノンネイティブとレッスンできるプランに比べると3倍ほどの金額になります。

例えば、以下はDMM英会話でのノンネイティブとネイティブでの料金比較です。

このようにノンネイティブとのレッスンに比べて、英語圏のネイティブとレッスンできるプラン(プラスネイティブプラン)だと2.5~3倍ほどの金額になっていることが分かります。

もちろん、それでも日本にある英会話スクールよりも圧倒的に安いのは変わりません。ただ、オンライン英会話のノンネイティブ講師に比べると金額は必然的に高くなるのです。

・初心者・中級者や子供にネイティブは不要

そうしたとき、特に「英語圏のネイティブによるレッスンが不要な人」として初心者や子供(小学生・中学生)があげられます。

オンライン英会話を始める人について、大部分が初心者または中級者です。そうしたとき、初心者や子供などの英語学習者であれば、ネイティブ講師を指名する意味はありません。

大人の初心者・中級者や子供については、まずは英語が問題なく口から発せられるように練習する必要があります。そうしたときノンネイティブの先生であっても、少なくともあなたよりは圧倒的に英語能力に優れています。

そうした講師と対等に会話できないのに、高いお金を支払ってネイティブと会話する意味はないのです。

ビジネス英語でもフィリピン人で十分?英語ネイティブは全体の25%ほど

ただ、中には仕事で英語が必要なためにネイティブ講師のほうが優れるのではと考える人がいるかもしれません。

しかし考えなければいけないのは、英語人口のうちネイティブはわずか25%ほどしかいないという事実です。つまりビジネスで英語を使うにしても、あなたが会話する相手のほとんどはノンネイティブになります。

また格安のオンライン英会話でフィリピン人を相手に練習することに不安を覚えるとはいっても、アメリカ企業の多くはコールセンターをフィリピンにおいています。これは人件費を安くできることもありますが、フィリピン人が英語に堪能なことが大きな理由になっています。

フィリピンはかつてアメリカの植民地であり、アメリカ英語が主流です。また、アメリカ企業のコールセンターには「フィリピン人が電話を受け取っている」とは知らない状態で電話がかかってくるものの、問題なく対応できています。

これは、ノンネイティブであっても高度な英語を問題なく話せるからになります。そのため、フィリピン人講師などで語学学習するのは何も問題ないといえます。

文法学習はノンネイティブ(非ネイティブ)が最適

またネイティブ講師の場合、英文法について教えることができません。特に意識することなく英語を話せるようになった人の場合、文法知識についてまったく分からないのです。

ただ初心者や子供(小学生・中学生)を含めて、英語学習で必須になるのが文法の理解です。3~5歳など、聞き流すだけで英語を学習できる時期を過ぎてしまった場合、文法から勉強しなければ語学の習得は不可能だと考えるようにしましょう。

そうしたとき、フィリピン人などはノンネイティブ(非ネイティブ)だからこそ文法を教えることができます。例えばフィリピンでは学校の授業が英語というのは本当です。ただ、彼らは必要にかられて文法を含めて英語を勉強したわけです。実際のところ、学校に行けない貧困層だと英語を理解できないことがあります。

英語初心者がネイティブを利用するべきでないのは、ネイティブが文法を教えられないという理由もあります。ちなみに私の場合、初心者のときに以下のように集中して文法を学んでいた時期がありました。

ただ、こうした文法学習はむしろノンネイティブのほうが最適だといえます。

ネイティブだと会話が早い

さらに英語を学ぶことを考えたとき、ネイティブだと必然的に会話が早くなります。普通のスピードで話をしたとしても、ネイティブの会話スピードは私たちにとって非常に早いのです。そのため、聞き取りは困難です。

一方でノンネイティブであれば、人によって異なるものの、必ずしもネイティブのように早口というわけではありません。

英語学習者にとって、聞き取りやすいのはネイティブではなく、英語を第二言語として扱う人たちになります。そのため会話の聞き取りという意味では、初心者や子供の学習者はノンネイティブでなければいけません。

英語の上級者からネイティブと本格的な勉強を開始するべき

それでは、ネイティブとの英会話がまったく意味ないかというと、当然ながらそういうわけではありません。理由があってネイティブとのレッスンを受けたいのであれば、それでも問題ないです。

初心者や子供などがネイティブを利用する意義はゼロであるものの、英語上級者の場合であれば、ネイティブを利用して勉強するのは意味があります。

ノンネイティブの先生と話をするスピードに慣れたのであれば、次にネイティブとのレッスンを継続することにより、彼らが話す英語のスピード(通常の会話スピード)に慣れることができます。そうすれば、どのような人を相手にしたとしても問題なく英語で対応できるようになります。

・特定の英語圏を考えている人が最適

そうした人の中でも、アメリカやイギリス、カナダなど特定の国へ渡航することが確実な場合、ネイティブとの英会話レッスンが活きてくるといえます。

ただ、「ネイティブとの特訓について、意味があるのは上級者から」なのは変わりません。ある程度、会話能力が向上した後でなければネイティブとのレッスンを受ける意味はないのです。たとえアメリカへ行くことが決まっていたとしても、初心者はノンネイティブから文法やその他の基礎を学ぶべきだといえます。

発音や特有の言い回しはネイティブが優れる

また当然ですが、発音については英語圏のネイティブに習うのが非常に優れています。ネイティブにとって、あなたが発する英語を聞き取れるかどうかは非常に重要です。これらの発音については非ネイティブではなく、ネイティブに指導してもらったほうが自然な英語を話せるようになります。

さらにいうと、言葉の利用に関する「感覚的な表現」についてはネイティブのほうが詳しいです。

例えば同じようにレッスンを受けるにしても、ノンネイティブではすぐに答えられなくても、ネイティブなら以下の感覚的な表現をすぐに教えてくれます。

  • A bear bites to the fish.
  • A bee stings to you.
  • A human stabs with knife.

犬や熊などの動物は噛みます。そのため「bite」を使います。ただ、「蜂が噛む」とは表現しません。蜂は刺すので「sting」です。しかし同じ刺すであっても、人がナイフなどで刺す場合は「stab」になります。

こうしたニュアンスの違いについては、非ネイティブだと必然的に弱くなります。もちろん「A bee bites to you.」でも意味は通じるものの、変な英語になってしまうのです。

ネイティブであれば、こうした部分を含めて細かく修正してくれます。そのため英語の上級者になり、さらに細かく英語能力を伸ばしたいと考える場合、ネイティブ講師を活用するようにしましょう。

時差の問題で朝または夕方以降がメイン

ただ、ネイティブを利用するときは必ず理解しなければいけないポイントがあります。それは時差です。例外的にオーストラリアやニュージーランドでは時差が日本とほとんどないものの、それ以外の国だと大きな時差があるのです。

しかしオンライン英会話において、オーストラリア人やニュージーランド人の講師は少ないです。ほとんどが「アメリカ人」「イギリス人」「南アフリカ人」になります。そうしたとき、昼の時間帯に受講しようと考えたとしても指名できる人は少ないです。

例えば、以下は昼12:00で受講可能なネイティブを検索したときの結果です。

日本で昼12:00だと、アメリカ(ワシントンD.C.)では夜22:00です。またイギリスの場合、早朝3:00です。そのため、ほとんどネイティブが稼働していないのは仕方ないといえます。

ただ同じ日であっても、日本時間深夜24:00であれば以下のように受講可能なネイティブ講師が増えます。

ネイティブとのレッスンを考えたとき、昼休憩などでの受講だと選択できる人が必然的に少なくなります。ただ、朝や夕方以降であれば人が増えると考えましょう。

・指名できる人の絶対数は少ない

またネイティブ講師の場合、指名できる人の絶対数は必然的に少なくなります。前述の通り、英語人口のうちネイティブは25%ほどしかいないからです。

さらにオンライン英会話ではフィリピンやセルビアなどの講師が非常に多く、これは「在宅ワークにも関わらず、普通の企業で働くのと同じくらい稼ぐことができる」ことが理由としてあげられます。ただ、先進国では物価水準が高いため、同じようにはなりません。

参考までに、国籍が先進国の場合、オンライン英会話講師は時給10ドル(1,000円)ほどです。つまり、1日8時間で20日頑張ると以下のようになります。

  • 時給1,000円 × 1日8時間 × 20日 = 16万円

在宅ワーク女性のアルバイトであればいいですが、本業だと厳しいです。そのため発展途上国のように本業でしている人は少なく、これもノンネイティブに比べて、ネイティブ講師が必然的に少なくなる理由になります。

ネイティブを指名できるオンライン英会話の口コミ・評判ランキング

英語圏のネイティブとの本格的な英会話レッスンを考える場合、メリットはあるもののデメリットもそれなりにあります。

基本的には、英語学習をするときはノンネイティブで問題ありません。特に初心者や子供(小学生・中学生)については、非ネイティブのほうが学習効果は高くなります。値段の高いネイティブ講師を選択する意味はありません。

ただ、英語上級者で「ネイティブの発音をマスターしたい」「特有の言い回しを学びたい」などと考えている人であれば、非ネイティブだと役不足になるためネイティブ講師が優れています。

そうしたとき、マンツーマン指導が可能なオンライン英会話の中でも、ネイティブを指名できる格安オンライン英会話は限られています。そうした中でも、口コミ・評判に優れるおすすめオンライン英会話をランキングで以下に記していきます。

DMM英会話

フィリピン人のみ在籍する格安オンライン英会話が多い中、多国籍の講師が在籍しているオンライン英会話としてDMM英会話があります。

セルビアなどヨーロッパ系のノンネイティブを指名できるのは当然として、高い金額を出せば日本人講師やネイティブ講師を指名できるようになっています。先に説明した通り、金額は非ネイティブに比べて2.5~3倍になります。

ただ、それでもネイティブ講師と毎日安い金額で受講できることには変わりがありません。毎日、ネイティブ講師と特訓したい場合に優れたオンライン英会話がDMM英会話になります。

ネイティブキャンプ

非常に多くの国籍の講師が在籍しているオンライン英会話がネイティブキャンプです。安い料金にて受講でき、このときはあらゆる国の講師を選ぶことができます。

ネイティブキャンプの場合、「受講料が月額6,480円と決まっており、無制限で何回でも受講可能」という特徴があります。そのため制限なしに受講したい人にとって口コミ・評判に優れます。ただネイティブ講師を指名するとき、予約が必須になる別料金制度になります。

このときのネイティブ指名料(25分レッスン)は2,000円であり、かなり高額です。そのため毎日受講したい人にはおすすめできず、単発でネイティブとマンツーマンのレッスンを受けたい人に優れているのがネイティブキャンプです。