当然ですが、語学の習得は非常に大変です。少なくとも、開始して1～2ヵ月ほどで英語を話せるようになるわけではありません。
そうしたとき、多くの人は「本当にいまのままオンライン英会話を継続して、効果が表れるのだろうか」と不安に思うときがあります。そうしてモチベーションが続かずに途中でやめる人もいます。
または、仕事が忙しく時間がないために継続できないこともあります。こうして、オンライン英会話が続かなくなります。
そうしたとき、どのようにしてやる気を出し、オンライン英会話を続ければいいのでしょうか。ここでは、オンライン英会話での継続学習のコツを解説していきます。
もくじ
継続率は高いが、本人のやる気が重要
あらゆる英語学習法の中でも、最も継続率の高い部類に入るのがオンライン英会話です。理由は単純であり、「口から言葉を発する」というアウトプット形式なのでいわゆる勉強という感じではなく、さらには格安なので毎日の受講を行えるからです。
かつて私自身、教材を購入することで勉強しようと頑張っていた時期があります。以下のような参考書を買い、机に向かって勉強を開始したのです。
ただ、三日坊主で終わりました。机に向っての勉強はつまらないですし、まったく成長を実感できません。そのため、すぐに諦めたのです。
一方で英会話スクールに通ってもよかったのですが、値段が高額すぎます。1回7,000円ほどが相場のため、週2回を受講するだけで月56,000円もの金額負担になります。これを1年以上も続けるとなると、さすがにきついです。
それに比べて、オンライン英会話ではこれらの問題をすべて解決できます。そのため、英語学習法の中でも継続率が他と比べて非常に高くなっているのです。
確実にうまく行くと分かった状態でスタートする
ただ、あらゆる英語学習法の中で最も継続率の高いオンライン英会話であっても、中には挫折する人もいます。この一番の理由として、「本当にオンライン英会話で英語力が伸びるのか？」という疑念があげられます。
これについて、気持ちは非常によく分かります。私もオンライン英会話を受講した最初の数回については、本当にこの方法が自分に合っているのか不安でした。
実際には何も問題なかったわけですが、不安がある中で私が続けられたのは「既に英語ペラペラの人から、正しい学習法を聞き出すことができた」からになります。
スポーツでも仕事でも、最短で結果を生み出す方法をあなたは知っているでしょうか。答えは簡単であり、「既にうまくいっている人から成功方法を聞き出す」だけになります。これについて私も、「英語力ゼロの状態から外国人と問題なく会話できるようになった人」から、その成功方法を聞き出すことにしました。
その人はオランダ在住の女性であり、たまたま知り合いだったので彼女から英語の勉強法をメールで尋ねることにしたのです。そうすると、以下のように返ってきました。
要約すると、以下のようになります。
- 文法は中学レベルで問題ない
- オンライン英会話を毎日2～3コマ受講していた
- TEDトーク（有名な講演会大会）を英語字幕で見る
知り合いである彼女がゼロから英語を話せるようになったのであれば、「私についても、まったく同じ学習法をす選択れば外国人と問題なく英語で意思疎通できるようになるだろう」と考えたわけです。
こうして、既に成功している人の真似をしてオンライン英会話を続けた結果、私についてもいまでは問題なく英語を扱えるようになっています。
少しでも成長を感じるべき
確実な成功法を理解したうえで私はスタートしたわけですが、あなたも同じようにすれば問題なく英語力を向上させることができます。このとき、まずは1ヵ月の継続を目標にしましょう。
もちろん1ヵ月が経過したとしても、英語力という意味ではまだまだです。ただ、「以前よりも講師の英語についていけるようになっている」「理解できている文法や単語が増えている」など、何かしらの成長を感じているはずです。
こうした成長を感じているのであれば、あとは続けるだけで徐々に英語を話せるようになります。
結局のところ、多くの人は完璧を求めます。例えば「ネイティブと対等に会話できなければ意味がない」という感じです。ただ、ネイティブと会話できるようになるには相当の勉強が必要であり、1年以上の確実な勉強が必要です。
そこで、少しでも成長しているのであれば自分を褒め、徐々に階段を登っていくようにしたほうがいいです。英語学習において、最も重要なのは「続けること」です。これについて、以下の有名な絵があります。
何か努力するとき、全員が金脈（英語学習であれば、英語を話せるようになること）を目指した行動を取ります。ただ、実際には金脈にたどり着かずに諦めてしまう人が多いという現状があります。そのため、何も結果を出せません。
ただ、「オンライン英会話で学習する」という正しい選択をしたのであれば、後は続けるだけでどこかの段階で必ず外国人と対等に話せるようになります。そこで金脈を掘り起こすまで、少しの成長であっても自分を褒めながら前に進むように注力します。そうすれば、どこかの段階で必ず金脈を当てられるようになります。
明確や目的・目標を考えないと続かない
しかし、確実な成功方法を理解したとしても続かない人がいます。これについては、「そもそも英語を学ぼうとする目的・目標が明確でない」というケースが多いです。
そうしたとき、あなたが語学学習を開始しようと考えた理由は何でしょうか。当然ですが、これについては人によって異なります。
- 仕事の昇進で英語がどうしても必要
- 留学することにした
- 外国人の金髪お姉さん（またはイケメン男性）と仲良くなりたい
- 海外に住むことになった
理由はどうであれ、強い動機がなければ人間は積極的に動くことができません。例えば私の場合、仕事でマレーシアへ住むことが決定しました。マレーシアは英語が通じる国として知られていますが、英語を話せなければ仕事になりません。
そのため私の場合、マレーシアへ住むことが決定したと同時に、先ほど記したようにオランダ在住の知り合いに連絡し、英語の勉強法を聞き出したうえでオンライン英会話での学習をスタートさせたのです。実際の渡航まで数ヵ月の時間があったため、頑張って学習するようにしました。
・成長を感じれば楽しくなる
また当然ですが、私は現地でもオンライン英会話をずっと続けるようにして語学力を磨いていきました。そうして「断片的にでも話せるようになる」「現地の人と完璧でないにしても意思疎通できる」ようになると、英語学習が楽しくなってきます。
さらに英語をある程度、話せるようになった私は現地の人と一緒にバドミントンを楽しむまでになりました。
マレーシアはバドミントンが国技であり、多くの人がバドミントンを楽しみます。仕事に限らず現地の人に交じって意思疎通を図れば、より英語力は向上していきます。
多少の英語を話せるようになれば、日本であっても「困っていそうな旅行中の外国人へ声をかけて手助けする」「英字新聞を読むことで語彙力を増やす」などが容易になってきます。そこから英語に関する環境を増やすことで、さらにスキルアップできるようになります。
モチベーション・やる気は存在しない
ただ英語学習を継続させるコツとして、最初に理解するべきことがあります。それは「人間に、モチベーションは最初から存在しない」ことです。
多くの人はやる気について勘違いをしています。「自分の身体の中のどこからともなくモチベーションが沸き上がり、勝手に行動する」と考えているのです。ただ残念ながら、語学学習において勝手にやる気が上昇して行動し続けることはありません。
例えば、そうじをする場面を考えると分かりやすいです。多くの人にとって、そうじは非常に面倒です。ただ一度でもそうじをすると、部屋の汚い場所がいろいろ気になってずっとそうじを続けるようになります。
これを行動心理学で作業興奮といいます。少しでもいいので、何か作業をすることで勝手にモチベーションが維持されるように仕組むのです。要は、「強制的に行動させる最初のきっかけを生み出すような環境」を構築すれば、何も考えなくてもやる気を出して英語の勉強を続けられるようになります。
レッスン後はすぐに次の予約を入れる
そうしたとき、私は元々勉強が嫌いな人間であり、これまでも机に向っての語学学習についてはすべて挫折してきましたが、それでもオンライン英会話だけは何年も続けることができました。
これは、オンライン英会話がアウトプット形式なので勉強している感覚が薄いのに加えて、レッスン後すぐに次の予約を入れることをルールにしたことが、継続できた要因としてあげられます。
利用するオンライン英会話によってシステムは異なりますが、一般的には「1日に1～3レッスンを受講する」のが基本です。月の支払い金額によって予約できるコマ数は異なるものの、私の場合は「1日2コマ（50分）を受けられるコース」で受講していました。
そうしたとき、レッスン終了後はすぐに次の予約を入れていったわけです。このときは以下のように、講師を検索します。
レッスン後、「疲れたので明日に予約すればいいや」と考えて放置してしまうと、明日が明後日になり、自然と予約日を遅らせるようになり、気づけばまったく予約していない状況に陥ります。
こうしてドロップアウトするケースが多いため、レッスンの終了後はすぐに次の受講日を検索し、お気に入り講師の空いている時間を確認しながらも予約するようにしましょう。
朝・昼・夜でレッスン時間を固定する
なお、あなたがオンライン英会話で受講するとき、どの時間帯で受けるのか固定するといいです。これについて、人によって都合のいい時間帯は異なりますが、ザックリと朝・昼・夜に分けることができます。
早起きできる人なら、朝の受講がいいです。オンライン英会話によっては24時間レッスンを受けられるため、そうしたオンライン英会話を利用することで朝を勉強の時間に充てることができます。
また「仕事の昼休憩に受講したい会社員」「子供を幼稚園などに預けている主婦」「昼に時間が空く大学生」などであれば、昼の受講が最適です。昼に時間が空く人についても、勉強する時間が明確なので続けやすいといえます。
一方で夜に勉強する人は多いですが、これについても勉強時間をできるだけ固定させるようにしましょう。例えば私の場合であれば、23:00～25:00の間でいつも受講するようにしています。例えば、以下は24:00での予約です。
また以下は、ある講師を予約して私がレッスンを受けたときの履歴になります。
ここにある通り、私の場合は受講時間を決めています。このように固定しているため、次回のレッスンを予約するときであっても「次の日の23:00～25:00で予約できる講師を確認し、レッスン予約をする」ことで機械的に次回の予約時間を固定しています。
時間がない場合でも週2日の受講は可能
しかし、中には「時間がない」という人もいます。仕事が忙しいため、オンライン英会話で勉強する時間を見つけられないというものです。ただ、本当にそうでしょうか。どうやっても、時間を見つけることはできないでしょうか。
実際のところ、自分の生活を見つめれば意外と無駄な時間を過ごしているケースは多いです。
- テレビを見たり、ゲームしたりしている
- 昼休憩にネットサーフィンしている
- 家に帰ってくつろいでいる
- 定時になっても自宅に帰らず、無駄にダラダラ仕事をしている
- 家に帰ってすぐにビールを開けて飲んでいる
私の場合はオンライン英会話で2コマ（50分）を毎日受講していますが、1日25分の勉強でも問題ありません。1日のうち、わずか25分の時間でさえも作れないでしょうか。
または、週2回コースで週末だけ学ぶという方法もあります。週2回（25分×2回）について、「土曜日と日曜日に25分ずつ受講する」「日曜日に25分×2回で受講する」でも可能です。これであれば、どのような人であっても時間を作れるといえます。
それにも関わらず「時間がない」というのであれば、その状態で英語力を伸ばすのは不可能なので、厳しくいうと語学学習は最初からやめたほうがいいです。
言い訳のクセをなくすのが続けるコツ
さらにいうと、時間がないと言っている人の99.9%は「できない言い訳」を探しているに過ぎません。例えば、以下のような感じです。
- 仕事終わりが21:00～22:00なので時間がない
- 家族がいるので家で勉強できない
- 小さな子供の相手が必要で、レッスンを受講できない
ただ、本当にそうでしょうか。私についても仕事終わりは21:00以降ですが、必ず時間を作って毎日のレッスンを受けるようにしています。また会社員であれば、昼休憩はどこも1時間はあるはずなので、ブラック企業以外は昼に1日25分はレッスンを受けられます。
もちろん昼休憩の時間が定まっていなかったとしても、予約せずに「いますぐレッスンを受けられる講師を探して受講する」ことも可能です。
また家族が自宅にいたとしても、「自分の車の中でレッスンを受ける」「会社の会議室を使わせてもらう」「カフェで受講する」などアイディアを出せば、いくらでも解決法を見出せます。
小さな子供がいる主婦であってもこれは同様です。例えば私の場合、子供を膝の上に乗せながらオンライン英会話でレッスンを受けたことがあります。このときはパートナーから子供を預かり留守番をしていたわけですが、講師は「Hi. You are cute!」と子供に声をかけてくれていました。
子供を「できない言い訳」の道具にしてはいけません。小さな子供がいる場合、一緒に受講すればいいだけの話です。同じように、「どのように目の前の問題を解決すればいいのか」を自ら探すようにしましょう。
本当に忙しい場合は休んでもいい
続けるコツというのは、まずは言い訳をなくすことから始めなければいけません。続かない人というのは、全員が言い訳の天才だといえます。
ただ、本当に忙しい時期はさすがに休んでも問題ありません。例えば、以下のような状況です。
- 仕事のプロジェクトが大詰め
- 学生で試験日が間近
私についても、基本は毎日の受講をしていますがどうしてもレッスンを受けられない日はあります。例えば、「朝から夜の飲みまで、1日を通してお客さんを案内しないといけない」「アメリカなど、海外出張の移動日」だと、さすがにレッスンを受けるのは無理です。
しかし、そうした特別な事情がない限りは23:00～25:00の間で受講するというルールを決め、必ず守るようにしたわけです。実際、海外出張中であっても移動日以外は現地滞在先でレッスンを受けるようにしています。
私がオンライン英会話のモチベーションを保って続けられたのは、「マレーシアで仕事をすることが決まった」と目的・目標が明確だっただけでなく、できない言い訳を排除したからという理由も大きいです。
初心者で続かない人は理由がある
英語能力の中級者や上級者であれば、既にある程度の語学能力があります。また、英語の勉強を継続してきた人たちなので「勉強が続かない」ことはありません。ただ、私を含め勉強開始時点が英語初心者の場合、やる気の維持が難しいと感じます。
そうしたとき、当然ながら続けるコツは存在します。オンライン英会話は元々の継続率が高いものの、それでも続かない人は特徴があるからです。そこで、以下のポイントを意識しましょう。
- 語学学習の目的・目標を明確にする
- 少しでも成長を感じたら自分を褒める
- レッスン後はすぐに次の予約をする
- 受講する毎日の時間を決める
- できない言い訳のクセをなくす
人間というのは、勝手にやる気が沸き起こることはありません。そのため自然にモチベーションが上がってくるのを待つのではなく、継続できる環境を自分で整えるように注力しましょう。
実際のところ、毎日25分くらいであれば誰でも時間を作れます。また週2回であれば、「時間がない」などの状況は確実にあり得ません。そこで自分の生活を見直し、英語を勉強する目的を確認しつつ、時間を作って語学学習を開始するようにしましょう。
